秋体操

 

 

からから 秋の風からから

あなたの鼻 ペロリとなめて

総てを手の中に 星型におさめる

 

 

歌っていいんですか 神様

橋をわたるためにある 浮かばれない思い

正しい理解が必要なんなら

わたしはデンぐりがえりしながら 万華鏡のぞく

 

 

総てはシンプルにシュールに

わたしは上履きで踊る

 

 

会いたくない日はママはミズホちゃんちにいる

ミズホちゃんは手すりから飛び込み選手の真似をする

あの子はミシンを踏んだままこっちを向いてくれない

わたしはあの子のおひざに帰れない

 

 

からから 秋の足からから

あなたの耳 蜂蜜つけて

総てをスポンジで 吸い上げてわらった