きつねの町

 

 

つまさきだって みていたラインはとおい

ちょっとさがった場所で 感じることはかなしい

洋間のせなかで かおもあげないかのじょの

眼光が

あなたとおなじくらいするどい。

 

みなれない 緑色の影が

ていねいに 1つ1つをひろって

サイドテーブル大陸にならべたときです。

 

わたしが音楽をきいたのは。

 

音楽をかけて歩いてったのは。

 

 

 

どうにでも七変化 八変化 十変化さ

ずっと以前の自分を みてるかおをしてわらった

壁の背骨にぬいかがった 唐草模様の切れ端

余計な

だいたいは捨てようがうきあがる。

 

波打った ブルーベリーの海が

弧をかいた 赤い橋を飲み込んで

玄関わきのプランター船が沈没してゆきます。

 

あなたははいとろーに空気を入れて

 

とっぷうのまちでなにをみつけた

 

カンガルーいろの カップを手に

 

ゆうぐれるせかいに なにを思った