なつがすぎる唄。

 

 

だいじょうぶ。あなたはだいじょうぶと

ゆって ゆって ゆって下さい。

ここまで出かかっていえなかった告白を

ゆって ゆって ゆって下さい。

あのまま あのそらが ながれてあめをふらせば

わたしも ちゃんと かわれるだろう

このまま このこえが あなたにとどくならば

あなたは ちゃんと わかってくれる

 

 

 

あなたのことだから なんとかなりますよと

わらって わらって わらって下さい。

ただしかえりみちはすこしきをつけてねと

わらって わらって わらって下さい。

どうして いつまでも ひきずってしまうのかと

あなたは くびを かしげながら

そうして すこしずつ わすれていくのだと

わたしは なんだか うつむきながら

 

 

おかしなせかいのなかで なつが すぎてゆくでしょう。

おかしなせかいのなかを ときが まわってゆくでしょう。