たばこと曇天

 

 

こころのどこかに ちらかったからっぽに

存在するゆううつに 均衡がくずれるときに

みあげたら いつも ぼんやりとくも

あのこは わらって ないて

向こうにいってしまった

まいにちとか ただのみちくさ

くびを 傾けて  眠れないひび

よっぱらって うたってみるよ

だけど たちこめる ぼんやりのくも

すいとられて しょうかして

透明にんげんに だれも いつか

 

 

ぼくは

ちっぽけないのちを大事にもちあるいて

たいように まだしょうしゅうされない

あのこ かがやいてたからはやくみつかってしまったんだな

やさしいことなんて なにも 言えない

ただしいことなんて なにも 言えない

だけど はなすべきことが てんこもりにある気がして

ことだまなら 伝わる気がして

でも だまって いつも  ぼんやりのそらに

けむりをはきだしただけ。